■ まとめ ■



■京都駅(H22.1.19)












































































































































































■松江駅(H29.4.14)

1.サクセスファクター

 *時間:PDCA(Plan Do Check Action)にはゆとり時間が必要

 *体力:1日1件の日帰りは比較的楽、飛行機を利用しての1泊2日で2県訪問は結構きつい

 *資金:全国を飛び回るのでそこそこ必要、Cost Savingのコツをつかむ事が肝要

 *ずうずうしさ:県庁前でシャッターを押してもらう、タクシーに待っててもらう

 *モチベーション:やる気が無ければ、馬鹿馬鹿しくてできません!


2.The facts・・・47都道府県庁訪問済み

 *所要年数:61〜70歳 10年間

 *天候:晴27回 曇16回 雨4回(愛知、長崎、大分、沖縄) 典型的な"晴男”

 *商用時ついでに訪問:10回(宮城、群馬、千葉、静岡、長野、石川、愛知、京都、大阪、広島)

 *航空機経由:8回(札幌、島根/鳥取、香川/徳島、高知/愛媛、大分/宮崎、鹿児島/熊本/佐賀/福岡、山口、沖縄)

 

3.私的提言

まず次の『人口クイズ』に挑戦してください。


        人口クイズ【解答】


1.日本の現状

 現在の日本の現状からみる将来は悲劇的です。

国の平成29年度予算の歳入97.4兆円の内、借金の赤字国債が34.3兆円の35.3%で"超借金予算”です。国の借金総額も順調に(?)増加し、平成29年9月末現在で1080兆円、国民一人当たり852万円という世界一の”超借金国”。少子高齢化も進み65歳以上が国民の23%という”超高齢化社会”です。この状態はこのままではさらに悪化しますので、改革が必要になります。全国都道府県庁訪問をして強く感じたのは、地方の過疎化・疲弊化の現状の厳しさです。これを改善するアイデアを個人的意見としてまとめてみました。


2.地方再生策

1)歳入・人口増加策

@企業誘致

 人口減少では地方都市は衰退するばかりです。行政のトップは今まで以上に企業誘致に力を注ぐべきです。働く場所がないから、地方の若者は故郷を出て行くのです。地元企業に就職できれば若者も行政もwin-winです。ある調査によれば80%近い自治体が企業誘致に取り組んでいるとされますが、まだまだ成功例は少ないそうです。雇用の増加と税収の確保が期待できますので、首長の責任で実施すべきでしょう。企業誘致が期待できないところは、”観光”や”地域ブランド化”等を推進すべきです。

A税制改正とふるさと納税

 まず東京など大都市に有利な現状を地方に有利になるような税制改正を促進すべきでしょう。現在でも国税として地方法人税、地方税として地方消費税や地方法人特別税がありますが、大都市が有利になっているとされています。地方消費税等は都市部から地方へその配分を増加すべきでしょう。

 ふるさと納税の立法の趣旨は誠に結構です。この税制により東京都は2016年度に262億円財源流出がありました。現状は地方自治体の返礼品合戦でおかしなことになっています。受入額NO.1の宮崎県M市では1万円ふるさと納税すると宮崎牛リブロース等の高額な返礼品がもらえ、山形県Y市ではノートパソコンを配ったこともあるそうです。ネットでもランキングのサイトが大人気ですが、返礼品なしのふるさと納税にすべきでしょう。


2)歳出削減策

@道州制

 国・都道府県・市町村という行政階層の内、47都道府県を9又は11の州にまとめるという構想です。行政コストが削減でき、行政の効率化が図れます。人口クイズにありましたように、横浜市の人口と同じ四国4県で、県組織を4つ持つより四国州により4つの県を1つの州にしたほうが経済合理的です。明治の”廃藩置県”から平成の”廃県置州”ということになりますが、役所の抵抗が予想されますので、国がトップダウンでやらないと絵にかいた餅になりそうです。今後はドラスチィックに物事を改革していかないと、社会システムが維持できません。 

Aコンパクトシティ

 郊外に広がった生活圏を、中心部に集約させ効率的な生活・行政を目指すものです。2010年の地方都市の平均人口は35万人から2040年では27万人に減少するといわれています、人口減少、少子高齢化対策に有効ですし、道路、下水道、電気、ガス等生活インフラ維持管理にコスト削減ができます。過疎地への行政サービスを継続できる予算は将来ありません。都市再生特別措置法等を有効利用すべきでしょう。札幌市、青森市、仙台市、神戸市等では一部実施され効果も上げているそうです。


4.最後に

 この訪問を始めた頃は、まさか本当に47都道府県庁を全て訪問することが出来るとは思っていませんでした。仕事が忙しかった60歳前半は、商用でついでに訪問する以外に県庁訪問は余り出来ませんでした。70歳で仕事を激減させて、時間的に余裕を得て精力的に訪問し”上がり”になりました。結構、楽しかったです,面白かったです。いろいろな所でいろいろな人と話が出来、この年をして見聞が広がりました。還暦をすぎ日本全国を旅して感じたことは、”日本に生まれてよかった、この国は日本語が通じる(当たり前)、親切、安全、風向明媚”ということです。



 "Travel broadens mind"(旅行は知性を広げる)とか言われますが、古希を過ぎた私の頭はボケればこそ、知性は広がりそうにありません。皆様も多くの旅をお楽しみください。

                          

       本HPをご覧頂きまして有難うございました。


【追伸】

 最近、この訪問記に関連して面白い本を読みました。益田ミリ著「47都道府県女ひとりで行ってみよう」(幻冬舎文庫)平成23年4月15日初版発行です、軽快なタッチで大変面白く、一気に読んでしまいました。私よりも以前にキッチリ47都道府県訪問し、旅行記をご出版されていたなんて知りませんでした。目的や方法論は異なりますが、大変興味深いものがあります。ここでお爺さんとこの方(便宜上、ここでは”お姉さん”と呼ばせていただきます)の比較をしてみたいと思います。

 @目的:お爺さんは県庁前で写真をパチリ、お姉さんは名所旧跡と食事の観光。
 A行き方:お爺さんは効率重視して仕事のついでや複数県訪問、お姉さんは毎月1回1県東京から。
 B年数:お爺さんは2008年6月東京(#1)から2018年1月沖縄(#47)の10年間、
      お姉さんは2002年12月青森(#1)から2006年10月東京(#47)まで4年間。
 C総費用:お爺さんは計算してませんがお姉さんより低いでしょう、お姉さんは220万円。
 D一人旅:お爺さんは時々配偶者同伴、お姉さんは完全一人旅。

 人それぞれ、いろいろな楽しみ方があるもんです。多分、数多くの方が47都道府県訪問をされているでしょう。また計画中の方は、是非47都道府県訪問にチャレンジしてください。結構、おもしろいですよ・・・・